News Letter from Brisbane

お知らせ

「地球のステージ4」 開かれました。  平成24年10月31日

平成24年度専門講師派遣事業「地球のステージ4」が10月31日に開かれました。心療内科医、桑山紀彦氏による「東日本大震災後、今の私たちにできることとは」と題しての講演で、全校生徒および教職員が聴講しました。映像と音楽を使った語りで、生徒達に今起こっている世界の問題について話をしていただきました。また、前回のステージに引き続き、東日本大震災の現場で起きている出来事について話をしていただきました。

1.ジャワ島中部震災救済篇

ジャワ島中部で発生した震災において傷ついた子供たちが、現場で大量に発生した瓦礫を使って楽器を作り、自分たちが経験をしたことを音楽で表現する取り組みを行いました。この活動を通じて、震災でふさぎ込んでいた子供たちの気持ちが少しずつ立ち直っていく様子を見た本校の生徒たちは、言葉が通じなくても支援できる国際協力の方法があるのだと感じました。

2 パレスチナ篇

パレスチナ紛争地域でメンタルケアを中心とする医療救援活動を行う中、現地の人々に対して、空爆で破壊され大量に発生した廃材を使って楽器作るワークショップを行いました。しかしながら、ある現地の一人の若者が桑山氏に投げかけた言葉を通じて、現地の人々が受けた心の傷が深いことを知り、国際協力はハード面だけでなくソフト面も大切であると感じました。

3 自転車日本一周篇

桑山さんが高校生の時に自分のコンプレックスと向き合い、これを克服するために出かけた日本一周の自転車旅。この旅で経験したことを話してくれました。特に、人生を「道筋」と例えて話をしていただき、登り道と下り道は同じぐらいの数があり、人生にも同じように登り道と下り道があるのだとアドバイスをいただきました。高校生にとって進路を決めていく上で大切なアドバイスになりました。

4 復興篇

3月11日に起きた震災から、地元の人々が多くの困難にぶつかりながらどのように復興をしていくか医療救援活動を通じて活動する様子の中、大量の瓦礫を使っての音楽ワークショップでの子供たちの姿は大変印象に残りました。私たちに「今、できる事は何があるのか」を考える大切なお話でした。 今年度のステージ4は、海外での救援活動や東日本大震災での活動を通じて桑山氏が経験したことを音楽と映像で伝えていく中、今回は桑山氏が高校生だった頃にどのようにして自分を変えていったのかをご自身の経験を通して生徒たちに分かりやすく話をしていただきました。来年度も是非この続きを本校生徒たちに聞かせてあげたいと思いました。

生徒の感想(感想文の中から一部を抜粋しました)

  • 上り坂には、同じ数だけの下り坂があるというように、私は困難にも立ち向かっていきたいです。(1年男子)
  • 子供達が日本だけでなく世界共通で希望を持って生きているのがすばらしかったです。音楽で笑顔になっていて、辛い事があっても生きていれば楽しい事も感じられるし、どんな壁も乗りかえられると思いました。(1年女子)
  • 初めて地球のステージを見て、普段の私たちが見た事、考えた事もないようなものを知ることができた。行ったこともないジャワ島での災害。パレスチナ紛争の中で生きている人々。私たちも知っている東北大震災。今日の講演の中で一番印象深かったのは様々な悲しい出来事を「悲しい」という暗い気持ちだけでなく、明るい希望を持って生きている人々だった。(1年女子)
  • 私は今日の「地球のステージ」を見て、世界では色々な事が起こっている事が分かったし、音楽を通じて人が変わったりしていてすごいと思いました。どんなに苦しい事があっても、立ち止まっていたら何も進まないし、やっぱりどんな困難も自分への試練だと思って立ち向かうしかないのだと思いました。(2年女子)
  • 人は本気になれば変われるものなんだということを強く思いました。(2年男子)
  • 話を聞いていて、自分が中学生の時、先生に反抗していたことを思い出しました。相手も生徒がこんなことを言ったら、どんな顔をするのかな。とか、考えてくれたんだなって改めて考えて、すごく申し訳なくなりました。(2年女子)
  • 世界で起こっている戦争や紛争から目をそらすのではなく、自分から調べたりして「今、自分にできることは何か」を改めて考え直すことができて良かったです。(2年女子)
  • 今回、世界や日本国内での被災地の状況を知ることができたので、これからの自分の気持ちの持ち方を変えていこうと思いました。平和に暮らせる今を当たり前だと思ってはいけないし、被災した方々のためにも何かをしていかなければならないと思いました。子供たちに笑顔を与えた桑山さんのように私も人を笑顔にできるようになりたいです。(3年女子)
  • 先のことを考えすぎていた自分に「今を生きる」ということの大切さを知ることができました。そして、地球は1つのステージということで、国境関係なくすべてつながっていると思った。(3年男子)
  • 上り坂と下り坂は同じ数だけあるということについて、今の自分自身についても言えることであり、先が見えない人生だからこそ、毎日を大切に生きることに意味があるのだと思います。(3年男子)